年間200万人が訪れる国立太平洋記念墓地「パンチボウル」

年間200万人が訪れる国立太平洋記念墓地「パンチボウル」。標高150mの死火山で、第2次世界大戦、朝鮮戦争などで戦死した4万人以上の兵士らの魂が眠る。ここにはトルーマン大統領に「敵に勝ち、偏見にも勝った」と称賛された、欧州戦線で勇敢に戦って亡くなった日系2世だけの第100歩兵大隊、第442連隊の多くの日系人兵士も埋葬。ダイヤモンドヘッドやワイキキを一望できる風光明媚な高台にあるが、厳粛な場所であることを忘れないでくださいね。

マキキにある死火山「パンチボウル」。1949年に国立太平洋記念墓地が創建された

正面入口の右側にあるビジターインフォメーションセンター

上) 戦史上、貴重な写真などを展示

右) 沖縄・伊江島で亡くなった英雄的なアーネスト・テイラー・パイル従軍記者。彼の墓には今でも多くの米国人観光客が敬意を表す

多くのプレート(墓石)が並び、毎日のように多くの遺族や観光客らが慰霊に訪れ、献花は絶えることがない

1966年に建立されたパンチボウルの正面にある女神像。76年には国の歴史的建造物に指定された
ハワイ島出身で1986年にスペースシャトル・チャレンジャーの爆発事故で亡くなった宇宙飛行士エリソン・オニズカ大佐の墓石もあります

道路沿いの木々には、痛々しい落書きが無数。ツアーバスで訪れた場合は以前のように降車できない
死火山パンチボウルのクレーター面積は約47万uの広さ。ハワイ語で「Puowaina(生贄の丘)」と呼ばれている


 
女神像の左右を囲むように戦場での詳細な作戦説明の図がある
正面にある女神像は船の舳先(船首)によくある姿になっている

太平洋の覇者と記された戦略図

旧日本軍が玉砕した硫黄島や連合軍が日本に迫る図、朝鮮戦争の詳細な作戦図などもある

パンチボウルはかつて生贄を神に捧げ、タブーを犯した者を処刑する祭壇に使われた場所でもある
第2次世界大戦や朝鮮戦争、ベトナム戦争などで戦死したが遺体や遺骨が見つかっていない兵士の名前が刻まれた白壁

1,2) 墓地内で女神像に向かって左手にあるメモリアルウォークには過去の功労を表彰する記念碑がズラリ並ぶ
3) 7000人の日系人が所属した第2次大戦中に通訳、尋問、情報などの任務についたミリタリー・インテリジェント・サービスの記念碑
4) 日米の航空機搭乗員の友好を示す財団法人海原会の碑文。同じものが陸上自衛隊土浦駐屯地武器学校構内にもある
5) 第100歩兵大隊を称えるプレート。日系兵士は米国への忠誠心を示すため最も成果をあげ多くの勲章も得たが、死傷者率も最高だった
6) 米陸軍特殊部隊グリーンベレーを称える第35代大統領ジョン・F・ケネディの言葉を飾った記念碑

あくまで厳粛な墓地なので行動にはお気をつけください
 
1,2) 展望台からダイヤモンドヘッドやホノルルの街並みが一望できる見晴らしの良い高台にある
3) このあたりは虹がよく見られます
4) タンタラスの丘を望む。中央の白い館は元日本人演歌歌手の別荘だった
5) 墓地周辺にあるブーゲンビリアやハイビスカスには珍しい紫や白の品種があるそうです
6) 入口周辺には一晩だけしか花を咲かせない月下美人がたくさん自生

国立太平洋記念墓地「パンチボウル」 (オアフ島)
National Memorial Cemetery of The Pacific
住所 2177 Puowaina Dr., Honolulu, HI 96813
開園時間 8:00AM〜5:30PM(9/30-3/1)
8:00AM〜6:30PM(3/2〜9/29)
7:00AM〜7:00PM(メモリアルデー)
入園料 無料
電話 ( 808 ) 532-3720
アクセス ワイキキから車で約15分
駐車場 あり (無料ですが数は少ない)
注意 厳粛な墓地であることを忘れずに行動。ツアーバスの場合は降車不可
ホームページ http://www.cem.va.gov/CEM/cems/nchp/nmcp.asp